こんにちは!ProgLearn編集部です。
時代はプログラミングを基礎知識として理解する事を求め、多くの優秀なエンジニア人材を求めています。
日本でもそんな時代の要請から近年プログラミング教室やロボット・プログラミング教室の数は急増。2018年時点で4,457のプログラミング教室があり、2023年には約15倍(1万以上の教室数)にも急増すると予測されています。(GMOメディアと船井総合研究所共同調査より)
まさに群雄割拠。それぞれ様々なプログラムや教材を使って特色を出しています。そんな中でも特に異彩を放つ独創的なプログラミングスクールが世界では生まれています。
そんな世界のプログラミングスクールを複数回に渡ってご紹介していきたいと思います。
学費無料の革新的プログラミングスクール
今回ご紹介するのはその独創的な思想と教育プログラムで世界中のプログラミング教育者に衝撃を与え、その思想に影響を受けた学校を世界中に生み出しているプログラミングスクールです。
その名は「ecole(エコール)42」。
2013年にフランスのIT業界の超大物ザビエル・ニエル氏と革新的教育者のニコラ・サディラック氏がパリに設立したフランスを代表するプログラミングスクールです。
毎年800から1,000人の学生が通うプログラミングに特化した大学のようなプログラミングスクールですが、特徴はなんと言っても先生も教科書も授業もないという事。加えて学費も無料です。
ええ?!それって学校なの?!と思うかもしれませんが、卒業生のほとんどが即戦力のエンジニアとして企業に就職もしくは自分たちで起業をしています。
学歴は不問、入学条件は超難関の試験を通る事
だからと言って望めば誰でも入学する事ができる訳ではありません。入学にはピシーヌと呼ばれるこの学校特有の1ヶ月にも及ぶ超難関な試験を乗り越えなければいけません。
8万人の応募者から毎年約3500人が選ばれ、この超難関試験に挑みます。
試験と言っても日本の様に事前に勉強して望む様な試験ではありません。学校のパートナー企業から与えられる難関プロジェクトを少人数のグループになってこなしていくのです。
分らなくなった時、質問出来る先生もいません。候補者は自分達だけで答えを探し、お互いに質問し、教え合う事でしか答えに辿り着くことはできません。
この生徒同士が自分で考え、教え合う「ピア・ツー・ピア教育」こそがこの学校の教育方針のコアとなっています。
昼夜を問わず課題に取り組み、見事、1ヶ月に及ぶ超難関試験を乗り越えた約900名ほどの応募者が晴れてエコール42のメンバーとなります。
先生も教科書も授業もない
生徒達は入学後もピシーヌ同様、「ピア・ツー・ピア教育」を基本にパートナー企業から与えられる難関プロジェクトをチーム単位でこなしていきます。生徒達は数々の難題に取り組み続け、レベルを上げていき、レベル21に到達すると卒業となります。平均3年ほどで卒業するそうです。
3階建てのモダンな校舎には各フロア100台の Macが並んでいて、24時間解放でシャワーもついています。生徒達は好きな時間に通学し、好きな時間まで課題や勉強に打ち込むことが出来ます。夜通し作業をした生徒達が廊下に寝袋で寝ているのが日常の光景となっているそうです。
そんな濃厚な数年間を共にした卒業生達は自然と卒業後も強固な繋がりを持ち、世界中に広がる卒業生ネットワークを築いているそうです。
まとめ:プログラミング学習で本当に大切な事
独創的な理念と教育プログラムで世界中にファンを生んでいる「エコール42」。アメリカ、オランダ、南アフリカ、ベルギー、モロッコ、ロシア、韓国など世界中で同じ理念の学校が続々と誕生しています。日本でもDMMの亀山社長が同校の熱烈なファンであり、日本誘致を実現しようと昨年末同校を訪れたそうですよ。
同校のあり方からプログラミング学習で本当に大切ないくつかの点が見えてきそうですね。
- 実際に何かを作っていく中で学ぶ事。
- 強制されるのではなく自分で考え、調べ、学ぶ事。
- 仲間から教えられ、教える中で学ぶ事。
「学習」というと教科書に沿って、誰かが教えないといけないと考えがちですよね?でもプログラミング学習ではそれは必ずしも正解ではなかったりします。
自分で考え、調べながら、自分達が作りたい物を、同じ思いの人達と教え、教えられながら作っていく事が重要なんですね。
プログラミングに限らず、どんな学習でも本当はそれが大切なのかもしれないですね。
ProgLearnはそんな人達の学習を全面的にサポートするツールを誠意開発中ですので、今後もチェックしておいてくださいね!
それではまた!
追記…
満を持してエコール42の日本校が設立されました。
その名も「42 Tokyo(フォーティートゥー トーキョー)」
これで日本のプログラミング学習環境がもっと良くなりますね!
DMMが主導しているようなので、気になる方は以下の記事をご確認ください!
[…] 【42 Tokyo】世界から大注目のプログラミングスクール「Ecole42(エコール42)」… […]