こんにちは、最近興味深いニュースがあったので個人的に調べています。
それがこちら
野村HDが米で2200億円規模の損害も、巨額ブロック取引と関連か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-03-28/QQPEB0T0G1KY01
金額の大きさにびっくりして記事を読んだのですが、少し専門的だったので何のことやらさっぱりわかりませんでした。
そこから個人的に調べて少しずつ理解できてきたので、この場で解説しようと思います。
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今回の問題の流れ
前提
まず今回の問題の中心はビル・フアン氏の財産を管理・運営するアルケゴス・キャピタル・マネジメントです。
この会社はビル・フアン氏の資産や保有株式銘柄を担保に金融機関(GS,CS,野村証券など)からの融資も資産運用に回していました。
問題発生
通常、資産運用団体はリスクヘッジのために多くの銘柄に少しずつ投資します。
しかしアルケゴスは少数銘柄に大量の投資をする手法を選択していました。さらに融資でレバレッジもかけているので、ハイリスク・ハイリターンの道を選択していたのです。
その手法が仇となります。
恐らくバイアコムCBSの株価下落が引き金と言われていますが、保有銘柄の株価が下がったことでアルケゴスの運用成績が一気に下落してしまいました。
問題発生後
それを察知した金融機関は運用成績に対してレバレッジが高すぎるので、追加担保を要求します。
ただアルケゴスが追加担保を拒否したため、融資していた金融機関は担保を売却することを選択しました。
担保金額が大きかったので通常取引だと市場に影響を及ぼす恐れがあるため、金融機関はブロックトレードの手法を選択します。
ブロックトレード
ブロックトレードとは大口投資家が金融機関を通じて特定銘柄を一度に大量に相対で売却、または購入する取引だ。株価への影響を抑えるために取引所外で行われる。
ブロックトレード自体は珍しくなく、通常、市場に報告されるのは銘柄名と金額のみで、売り手の投資家や金融機関の名前は公になりません。
では、なぜ今回売り手情報が広まってしまったのか。
それは”あまりにも多くの投資家に声をかけたから”です。
今回の取引はGSの手掛けたものだけでも総額100億ドル(約1兆1000億円)を超えるとされ、1日あたりの取引としては異例の規模となりました。GSが多くの買い手候補に声をかけたために市場関係者が広く知ることとなり、売り手について様々な臆測が飛び交い、株価下落に拍車をかけることになってしまいました。
なぜ金融機関で損失度合いが異なるのか
今回のケースではGSは既に損失は軽微と発表しているのに対して、野村証券やクレディ・スイスなどは巨額損失となっています。
この違いはリスクヘッジの仕方にあるとみられていますが、詳細は明らかになっていません。
今回のケースを図解するとこんな感じです。


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