こんにちは、今日は最近耳にすることの多くなった直接上場について説明しようと思います。
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直接上場とは
直接上場(ダイレクトリスティング)とは、上場するときに新株を発行しないで既存の株のみを上場する方法です。
通常のIPOでは新株を発行してそれを株式取引所を通して流通させるので、新株発行数×公開価格の資金を調達することができます。
しかし直接上場の場合は既存株式を流通させるだけなので会社としては資金調達できません。
ではなぜ最近直接上場する企業が増えているのでしょうか?
直接上場のメリット、デメリット
直接上場のメリットは主に3点です
1.企業価値評価を市場に委ねられる
2.株式希薄化の防止
3.上場コストの削減
1.企業価値評価を市場に委ねられる
既存株式を取引所で流通させるので、市場に自社の株価(企業価値)を評価してもらうことができます。
一般的なIPOだと公開価格よりも初値が大きく乖離することもありますが、仮に初値が公募価格よりも高かったらその分企業は損をすることになります。
例えば10,000株発行して公募価格10,000円でIPOしたとします。その企業は1億円の資金調達です。
しかし公開初日、その株価の初値20,000円でした。
投資家たちはその企業の価値を1株20,000円と判断していていたので、その企業は公開価格を20,000円に設定できたということです。つまり差額の10,000円×10,000株=1億円を損していることになります。
直接上場の場合は既存株式を流通させることで先に市場で価値を判断してもらえるので、こんなことは起きません。
エクイティー調達したいのであれば、その時の株価を基準にできるからです。
2.株式希薄化の防止
直接上場は新株を発行しないので株式希薄化を防止できます。
例えば既に10,000株発行している企業が上場のために1,000株発行したら、一株あたりの価値は1/10,000から1/11,000まで下がってしまいます。
直接上場の場合は既存の10,000株の中から1,000株流通させるので、一株あたりの価値は変わりません。
3.上場コストの削減
IPOする際には引き受け証券会社を決めるため多額の手数料がかかります。その点、直接上場では新株を発行しないため費用が発生しません。
続いてデメリット
デメリットは以下の2点です。
1.流動性の低下
2.新たな資金を投資家から集めにくくなる
1.流動性の低下
知名度のある企業でない限り、売買そのものが成立しにくくなる可能性があります。
2.新たな資金を投資家から集めにくくなる
未公開時と比較してそのプロセスや方法が煩雑になります。
海外の有名スタートアップが直接上場を選択する背景として、メリット・デメリット以外に「株式の現金化」が挙げられます。
上場していないと当該企業の株式を売ることは困難なので、VCなどの投資家はスタートアップには少しでも早く上場or企業売却してもらいたいと考えています。
逆にスタートアップ企業は上場してしまうと色々制約がついてしまうので、必要がない限りはしようとしません。
ただ上場しないとVCたちはリターンを得ることができないので、彼らが株式を現金化するために仕方なくしている可能性が高いです。