こんにちは、今日は「P/L 損益計算書」について学びましょう。
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P/Lってなに??
簡単に言うと企業の成績表です。
基本的には1事業年度でどれだけ儲けられたか(or損をしたか)発表する資料です。
グロービスによる詳しい解説はこちら
損益計算書(P/L)とは、ある一定期間における会社の活動を数字で集計した結果。売上高などの収益から費用を差し引いて、会社がある一定期間にどれだけの儲け、つまり利益を生み出すことができたのかを表したもの。
この一定期間とは、通常1年であるが、決算期間を変更したり、合併したりしたような場合には1年以内の期間となることもある。貸借対照表(B/S)が一時点での状況を表すストックの概念であるのに対して、損益計算書は一定期間の会社の活動をすべて集計したフローの概念と言える。
https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12373.html
P/Lは5段階で構成
P/Lは企業の儲け,利益を5段階に分けて表します。

1.売上総利益(粗利)
まず最初は売上総利益です。粗利(あらり)と言われているのがこの段階の利益になります。
これは単純に売上から原価を差し引いた利益です。原価の定義は売上を発生させるためにかかる費用です。
例えばネジを1つ作るのに材料費5円かかっていて、10円で売ったとします。
すると売上総利益は10-5=5円になります。
ここまでは非常に単純ですね。
でも先述した通り、原価の定義は売上を発生させるためにかかる費用です。
ネジの材料を仕入れただけでは売れません。材料をネジに加工する人がいないと売上はいつまでたっても発生しないですよね?
なので業種や業界によっては、製造・サービスなどの人件費も売上原価に含まれます。
他にも減価償却費や工場を稼働させるための水道光熱費を売上原価に含む場合もあります。
2.営業利益
営業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費(販管費)を差し引いた時に残った利益のことです。
ここはざっくり製品/サービスの原価にはなっていないけど、会社をまわすためにかかる費用と思ってください。
販売費には販売手数料や広告宣伝費など、製品/サービスを売るためにかかった費用が計上されます。
一般管理費には売上原価で計上されなかった社員にかかる給料・賞与、手当、保険などなど、社員を雇う時に発生する全ての費用が計上されます。
ここまでが企業の本業の実力です。
先日アシックスのROICや理論株価を算出した際に活用した利益は営業利益です。
3.経常利益
ケイツネという言葉を耳にしたことのある方もいると思いますが、それは経常利益(けいじょうりえき)のことです。
経常利益の最初2つの漢字を抜き出している略語です。
話を戻しましょう。経常利益は営業利益から営業外損益を加算したものです。
営業外損益とは、その名の通り営業活動とは関係ありません。企業の財務活動によって発生した利益や費用のことです。
営業外収益は各種受取利息/配当金や仕入割引などです。一方、営業外費用は各種支払利息などが計上されます。
ROAを算出する際には経常利益を用いることが多いです。
4.税引前当期純利益
その名の通り税金を引かれる前に残った利益です。経常利益から特別利益/損失を加算します。
特別利益は固定資産や有価証券の売却益、割当金戻入益が、特別損失は固定資産や有価証券の売却損、災害損失などが該当します。
しかしこれは日本の会計基準だけであり、国際財務報告基準には特別損益の項目はありません。
その理由をわかりやすく説明していたブログを発見したので、こちらをご覧ください。
私が以前MBAをかじっていた時の先生がこの日本と国際会計の違いについて
「毎年同じ項目で利益や損失が発生しているのに、それを特別だ、異常だと予想できていない経営者はダメでしょ。」
と、仰っていたのが印象に残っています。
確かに投資家の立場に立つと「想定していなかったけど、こんな損益が発生しました。」と言われるのは嫌ですよね。
従って私個人的な意見としては国際財務報告基準の方がしっくりきます。
5.当期純利益
利益から各種税金を差し引いた金額です。ROEの計算はこの値を用います。
最後に
P/L 損益計算書について理解は深まりましたか?
少しでも役に立てていれば嬉しいです。
次回はB/S 貸借対照表です!
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