こんにちは、ProgLearn編集部です。
先日のpart1に引き続きDeNA創業者南場さんの講演内容をまとめます。
DeNAのプログラミング教育の成果
南場さんは講演でDeNAが過去に行なったプログラミング教育の事例を紹介しました。
神奈川県の小学6年生を対象に「商店街と留学生のかけはし」をテーマにした外国人向けのオリジナルアニメを制作したそうです。
その制作では先生がまったく介入することなく、全て子どもたち自分で考え行動したそうです。
キャラクター・音楽などすべて子ども達がオリジナルで作成し、その子どもたちの真剣さに大人たちが心を動かされ、
その結果、商店街のホームページに子どもたちの作成した動画が掲載されることになりました。
さらに商店街、留学生との交流会を開催し、そこでの写真も紹介されました。
南場さんはその際の印象を以下のように語っています。
子どもたちは『言葉の壁はあるけど楽しい』『新しい発見があった』といった感想を残している。まったく立場の異なる人たちが協力して何かを創り上げる楽しさを、プログラミング教育を介して実感することができたのではないか
動画の中ではさまざまなパーツが集まったり動いたりするが、それも多角形や軌道の角度など、算数で学んだことが反映されている。しかも、学んでいないことでも、用途に応じて使用した
プログラミング教育を通して子どもたちの自主性・主体性を養っているのは素晴らしいことですね。
このプログラミング教育を受けた子どもたちにとって最も大きいことは、目標達成するために何をすべきか自分で考える力、人に頼る力を身につけることができたことだと思います。
南場さんの考えるプログラミング教育
最後にプログラミング教育について語っていました。
プログラミングは道具にすぎない。
国際交流・国際化を図る際に英語を話すことができた方が良いことは「明らか」。
それと同様に全ての産業でコンピューターによる変革が行われている今、コンピュータ言語を知っていることは強みであり、必要不可欠
その上で、以下の様に続けています。
情熱を持つこと、問題に突き当たった時は諦めず、解決策を見いだそうとすること。そして、発展させていくためには社会とつながり、そこに一定のマナーや作法、ルールがあるということ。1つの正解ではなく、さまざまな答えがあり、みんなのキャラクターが生きて、力を合わせることがすごく楽しいということ。それを学べたことがプログラミング教育の大きな価値といえるのではないか
これからすべての業界がICTによる大改革の時代を迎える中で、プログラミングは大切なツールとなるだろう。そして、コンピュータに使われるのではなく、コンピュータを使いこなすためには、プログラミングだけでなく、創造性・情熱・協力する力が必要となる。それが日本人なら当たり前と言えるように、『なぜならプログラミング教育を受けたから』と言えるように、協力し合い、貢献していきたい
今DeNAの様にプログラミング教育に力を入れるIT企業が増えています。
これからの時代は官民協働で子どもたちの教育を考える時代になるといいですね。
そうなれば世界で活躍する人材が輩出され続け、世界から尊敬される日本企業が次々に生まれてくるかもしれません。